高速鉄道の「一地両検」条例、立法会で可決【香港―政治】

広州―香港間高速鉄道香港区間の「一地両検」実施のための「広深港高鉄(一地両検)条例草案」が6月14日、立法会本会議で可決した。15日付香港各紙によると、草案は38時間の審議を経て賛成40票、反対20票、棄権1票で通過し、これによって昨年7月に特区政府が発表した「『一地両検』を3段階で実現する提案」の最終段階が完了。草案は22日に官報に掲載することとなり、予定している9月の開通が確保された。民主派議員9人が提出した24項目の修正案はすべて否決されたため、民主派は「一地両検」は基本法違反だと批判し、裁判に訴える構えを見せている。修正案には同条例が2047年6月30日で失効することも含まれていたが、特区政府運輸及房屋局の陳帆・局長は「政府は高速鉄道が将来、運行を取りやめることは想定していない」と反論した。立法会議事堂前のデモエリアでは「一地両検」関注組のメンバーや大学学生会の代表など100人余りが可決に反対する抗議活動を行っていたほか、保衛香港運動のメンバー40人余りが可決を支持して銅鑼を鳴らしたり、国歌を流すなどで対抗し、ののしり合いなどが起きていた。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180530_10686/

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