香港ドル買い介入、3カ月ぶり118億ドル【香港―経済】

香港金融管理局(HKMA)は8月14~15日、3回にわたり香港ドル買いの市場介入を実施した。16日付香港各紙によると、HKMAは香港ドル相場が対米ドル・ペッグ制の許容変動幅の下限(1米ドル=7.8500ドル)付近に張り付いていたため、約3カ月ぶりに米ドル売り・香港ドル買いを実施。介入額は合計117億6700万ドルで、銀行間市場の資金のだぶつきを表すアグリゲートバランス(MKMA決済性預金残高)は17日に976億7600万ドルに減少し、いよいよ1000億ドルを割り込む。HKMAの李逹志・副総裁は「米ドルと香港ドルの金利差が拡大したため利ざや稼ぎの取引を誘発し、資金が香港ドルから米ドルに流れた。また大型の新規株式公開(IPO)が終わり、調達した一部資金が香港から流出したため」と解説。銀行のアナリストは、この状況が続けば9月には銀行がプライムレートを引き上げる圧力が高まるとみている。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180523_10525/

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