盗難バス暴走、2車両に追突し大破【香港―社会】

盗まれたバスが数キロ走行し、タクシーや乗用車などに追突して大破する事件が起きた。8月13日付香港各紙によると、バスが盗難にあったのは12日午前3時ごろの上水車両工場。盗まれたバスは大埔の林錦公路を数キロにわたり走行したのち寨●村付近でバランスを失い、路上に駐車していたタクシーと乗用車に追突、鉄柱や変圧器にも衝突し大破させた。事故による死者やけが人はなかったものの、バスが停車したところで犯人は逃走、バス自体も車両前面が大きく損傷した。警察では犯人の行方を追っているが、車内の監視カメラには顔が明確には映っておらず、逮捕には困難を極めそうだ。同社のバスは安全性確保のため、運転の際は運転士が専用の八達通(オクトパス)でロックを解除する必要があるが、犯人は緊急用のボタンで解除して乗車しており、バスに熟知していると考えられる。ちなみに香港の一般的な保険契約では、盗難車の起こした事故の賠償責任は盗難車の所有者には及ばず、盗難した犯人の賠償責任となるため、今回のケースでは九龍バスには賠償責任は生じず、犯人への直接請求しか方法がない。【●=乙にょうに田】【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180712_11755/

Share