《69》骨折後の疼痛


《69》骨折後の疼痛

Q:こんにちは、よろしくお願いします。去年の秋、サッカーをしている最中、足首を捻挫し、その後、異常に痛かったので病院でチェックを受けた結果、「剥離骨折」していました。3週間余りギブスをし、その後にお医者さんは、3カ月ほどでまた走れると言っていたのですが、半年以上経っても、足首が少しひねる動きで痛むのでサッカーどころではありません。ネットで骨折後の疼痛は鍼治療が一番早く治まるようだという情報を見たので参りました。

A:そうでしたか。傷めた足首をみせてください。どんな感じでひねったのでしょうか?

Q:ボールを上から踏みつけてしまったみたいなんです。右足の外くるぶしが怪我する前より腫れた感じのままなのですが…。

A:くるぶしの上から押さえてみますが、どこか痛みますか? 腫れているように見えるのは、ひびが入った部位に骨の増殖が起こったからでしょう。特に問題はありません。少しひねってみますが、どうでしょう?

Q:押されたぐらいでは痛くありませんが、ひねられると足首の外側から関節の中に嫌な感じがします。

A:骨折自体は治っているのですが、軟部組織(軟骨や靭帯など)に古傷があるため(治っていく過程で硬くなってしまうため)そのままで治っていくであろうと思い、ほっておくと半年以上一年ぐらい痛みが続くのです。鍼治療で早めに新陳代謝を良くし、体に治させる方法を取っていきましょう。

Q:鍼治療で「新陳代謝」って良くなるものなのですか?

A:穴(つぼ)に対する針が刺さるときの微細な傷が大脳に信号を送り、大脳中枢からは自律神経を介して、穴周囲あるいはその連絡線(経路=けいらく)を活性化させる反応が起こるのです。この刺激が繰り返されることによって、1回目の治療後よりも2回目の治療後のほうが、より治るわけです。

では、こちらのベッドで右ひざから右足全体を出して上向きになってください。足首周囲とアキレス腱、脛の外側などをアルコールで消毒いたします。使用する針は、使い捨てですのでご安心ください。

※治り方には個人差があります。「早期発見早期治療」が東洋医学でも鉄則です。 (この連載は2カ月に1回掲載)

浅井先生1987年から中国に留学。日本で鍼灸師の資格を取得後、診療所の理学療法科や鍼灸院、接骨院勤務を経て、1999年より香港で「誠恩堂鍼灸院」を開業。2003年に特区政府が定めた全科漢方医(漢方、鍼灸)の第1回資格試験に合格した。

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