病院で投与の消化薬にカビ、当局が調査

クイーン・メリー・ホスピタルで入院患者に投与した消化薬からカビが検出され、当局が薬物のリスクについて検討することになった。6月22日付香港各紙によると、入院していたがん患者が発熱し、感染が疑われたため血液と糞便を調べたところ、カビ菌が検出された。同院では患者がこれまでに服用したことのある16種類の薬について調べ、そのうち15種からは細菌やカビ菌は検出されなかったものの、消化薬「ENZYPLEX」からベニコウジカビが見つかった。患者はその後死亡しているが、患者の検体から検出されたカビは同消化薬から検出されたカビとは種類が異なるという。当局では患者の感染と同消化薬についての関連性があるとはいえないが、「ENZYPLEX」のサンプル30個すべてからベニコウジカビが見つかったことから、免疫が低下している患者に対して同消化薬を処方することを停止するよう提案している。医院管理局によると、過去5年内に香港の公立病院で患者がベニコウジカビに感染した例はない。高濃度の消化酵素を含む「ENZYPLEX」は、香港の薬局でよく見掛ける薬で処方箋がなくても購入可能。インドネシアで生産され香港に輸入されているという。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/history/index2.php?id=12331

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