偽札製作に関する初のガイドライン【香港―芸能】

映画の撮影で小道具として使用した偽札を保管していたスタッフらが「偽紙幣保管罪」で有罪となり、映画界から批判の声が出ていたが、このほど政府金融管理局が小道具としての紙幣の複製に関するガイドラインを初めて公表した。6月19・20日付香港各紙によると、金融管理局は6月18日に公式サイトに規約を掲載。小道具の偽札は本物の紙幣よりも20%大きいまたは小さいサイズであること、偽札の作成前に警察にサンプルを提出すること、紙幣の表面にテレビや映画会社の名称を印刷すること、紙幣の表面に「Stage Money」と印刷すること、使用後は警察によって廃棄処分とすることなどについて記録を残すこと、などの13項目が含まれている。また、6月19日には金融管理局、警察、と映画業界代表らが面談し、偽札使用申請の手順などに対する要望などについて検討した。金融管理局によると、過去10年(2008年1月から18年6月)に同局が受けた紙幣の複製申請は690件、うち587件が承認された。ほとんどの使用目的が教科書などの教材と広告に使われるためだった。撮影の小道具としての申請は13件のみで、うち5件は承認、2件は却下、その他5件は申請取り下げだった。承認されなかった2件は、紙幣のサイズが規約に符合しなかったためという。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180604_10748/

 

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