「一地両検」可決、民主派が議長不信任動議【香港―政治】

広州―香港間高速鉄道香港区間の「一地両検」実施のための「広深港高鉄(一地両検)条例草案」が6月14日に可決したのを受け、民主派議員らは梁君彦・議長に対する不信任動議を提出した。16、18日付香港各紙によると、民主派議員24人と熱血公民の鄭松泰氏、医学界選出の陳沛然氏の26人は15日、内務委員会の李慧瓊・主席に書簡を送り「草案審議のスケジュールで議員の発言時間を制限し、発言機会がないことに抗議した議員5人を退場させるなど梁議長の手法は議事規則に違反する」として不信任動議を提出。22日に討議される。また民主派議員らは訴訟で条例を覆す構えも見せ、高速鉄道の開通スケジュールに影響することも懸念されている。「長洲訴訟王」と呼ばれる郭卓堅氏が官報掲載後に訴訟を申請することも計画している。だが北京大学法学院の陳端洪・教授は「香港の裁判所に全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の決定を審査または取り消す権限はない」と述べ、市民が訴訟を申請しても裁判所は受理できないと指摘。香港大律師公会のフィリップ・ダイクス主席も「一地両検」草案が違憲かどうかの訴訟を起こせば全人代常務委の法解釈を招くとみている。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180619_11123/

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