作家の林燕●さんが死去、著作は70本超【香港―社会】

小説や散文を70冊以上執筆した著名作家の林燕●さんが先ごろ死去していたことが分かった。6月6日付香港各紙によると、2016年から肺がんを患い、治療を受けていたという。林さんはかねて『明報』で連載していたコラムをまとめた初の著書を1974年出版して以降、主に恋愛をテーマにした散文や小説を生みだして、80年代に人気作家となった。また89年に出版した学生運動を背景にした長編小説『為我而生』も代表作として知られる。89年には香港芸術家連盟による最優秀作家賞を受賞。著名作家の金庸も「現代の最も優秀な女性散文作家」だと評価した。林さんはデビュー当時、原稿用紙に香水をたらす習慣があり、その原稿は編集者たちに「香稿」と呼ばれていたそうだ。かつてブルース・リーの兄と結婚し息子をもうけたが後に離婚。常にファッションや美容でも先端をいき、社交界の花としても有名だった。【●=女へんに尼】【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20171124_5384/

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