香港では道路から噴水のように水柱が…

香港では道路から噴水のように水柱が立つ光景がニュースでよく流れるし、自宅や会社で断水を経験した人も多いだろう。それもそのはず、香港の水道管全体の漏水率は15.2%で、シンガポールの約5%に比べ高いという▼政府申訴専員公署が水務署による水道管のメンテナンスと危機処理の状況について行った調査で、こうした漏水によって1年に浪費される飲用水は9600万立方メートル、約200万人の1年分の飲用水量にあたり、水道代は5億3000万ドルに相当することが判明。水道管破裂多発地点への対策を怠ったと水務署は批判されているが、2015年に「水道管の交換・修復計画」が完成してからは水道管破裂が激減しており、2000年の2500件が17年には88件まで減り、漏水率も25%から15%に下がったそうだ▼水務署の説明によると、山が多い香港は他の都市に比べ水道管の水圧が高くなるほか、交通量も多く道路工事が頻繁にあるため、振動から地中の水道管が損傷しやすいのだという。(本)

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