元民政事務局長、汚職容疑で正式起訴【香港―政治】

米国内で11月に汚職容疑で逮捕されていた特区政府の何志平・元民政事務局長が12月18日に正式に起訴されたことが分かった。20日付香港各紙によると、何氏は少なくとも3回アフリカの要人にわいろを送った容疑やマネーロンダリングなど8つの罪状で起訴され、起訴状は18ページにもおよぶという。何氏は上海市のエネルギー会社の代表として2015年に、香港の口座からニューヨークを経由してセネガルの要人が所持するドバイの口座に40万米ドルを送金したほか、同様のルートでウガンダの要人に50万ドルを送金。また、チャドのイドリス・デビ大統領には慈善用途として200万米ドルを送っており、これら計290万米ドルは上海市のエネルギー会社がアフリカでの石油採掘の独占権を得ようとする目的で送られたわいろだとみられている。何氏の弁護団は12月1日に100万米ドルの保釈金を用意して保釈を申請したものの、逃亡の恐れがあるとして裁判所に却下され、何氏は拘留されたままだ。近年はサッカーくじの合法化や北京五輪馬術競技の香港開催などを推進し、主に政治の舞台で活躍してきた何氏だが、元々は優秀な眼科医として知られている。妻は台湾出身の女優の胡慧中(シベール・フー)だ。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20171127_5416/

 

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