GDP伸び率、第3四半期は3.6%【香港―経済】

特区政府は11月10日、2017年第3四半期の経済統計と通年見通しを発表した。第3四半期の実質域内総生産(GDP)伸び率は前年同期比で3.6%となり、上半期の同4.1%から縮小。前期比伸び率は0.5%で、前期の1.0%から縮小した。世界経済の改善から輸出は前年同期比5.5%増となり、特にアジア市場への輸出が主な原動力となっている。良好な雇用・収入状況と資産効果を受け個人消費は同6.7%増。一方で全体的な投資支出は同1.7%減とわずかながら減退した。外的な不確定要素として米国の通貨政策正常化の動向、他の主要中央銀行の金融緩和の縮小、保護主義の台頭、地政学的リスクなどに依然留意が必要と指摘。1~9月のGDP伸び率が3.9%だったことを考慮し通年伸び率予測は8月に発表した3.0~4.0%の中間となる3.7%に修正した。1~9月の消費者物価指数(CPI)伸び率は1.7%で、輸入価格上昇や地場のコスト圧力の緩和が今後数カ月は続くとみられるため、通年伸び率予測は8月に発表した1.6%から1.5%に、基本物価上昇率は1.8%から1.7%に下方修正した。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20171013_4296/

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