梁振英氏「香港人は国家観念が薄弱」

全国政協副主席を務める梁振英・前行政長官は11月6日、香港発展論壇のフォーラム「返還20周年―国家と香港」で講演した。7日付香港各紙によると、梁氏は中央がなぜ最近、香港に対する全面統治権を強調しているのかについて「この問題は32年前に基本法の起草と諮問作業を始めた際、すでにはっきりしていた。中国政府は英国政府から香港の統治権を回収し、香港に対する主権を回復した。すべての権力の来源は中央にある」と説明。さらに「香港人の国家観念は薄弱」と指摘し、英国人が英国とロンドンの関係について討論するなど想像できず、中国本土の基本法起草委員が「大陸政府」「中港関係」などの言葉を不快に感じていたと明かした。今後、国家と香港の関係を正確に処理するため香港人は基本法を熟読すべきと述べ、名指ししなかったものの陳方安生・元政務長官が3年前の政治体制改革のときの講演で基本法を間違って理解していたことを挙げて批判した。また香港発展論壇の陳啓宗・召集人は「香港人が国家観念に乏しいのは英国統治の歴史要素によるもので、若者も被害者だ。西側の民主体制が衰退に向かっている中、香港がそれを踏襲すれば袋小路にはまる」と述べた。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20171107_4917/

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