国歌法、現地立法で不可欠な5つの要素

全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会副秘書長兼基本法委員会主任の李飛氏は11月2日、中澳法学交流基金会の訪問団と会談し、国歌法の現地立法で不可欠な5つの要素を明示した。3日付香港各紙によると、訪問団団長の馬恩国氏が会談後にメディアに明らかにした5つの要素は、(1)歌譜は国歌法付属文書に示された歌譜を基準とする(2)国歌を商業用途に用いてはならず、二次創作も認めない(3)国歌斉唱時は一定の礼儀を要し、その場にいる者は起立しなければならない(4)小中学校で国歌教育を強制し、生徒に歌詞の背景を理解させる(5)公の場での国歌侮辱は規範をつくって処理する――となっている。立法後は競馬場で国歌を演奏するときに起立しなければならなくなるほか、国歌教育は歌詞の暗唱ではなく背景にある中華民族の抗日精神などの理解が目的という。また会談では高速鉄道の「一地両検」にも触れ、李氏は「一地両検は1国2制度を損なわない。2制度を尊重するから両検となるわけで、さもなくば一検でいい」と指摘したほか、「一地両検」は越境する者に対し物品検査、検疫などの権力を行使するだけで、「越境執法の問題は存在しない」と述べた。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20171102_4800/

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