全人代、香港・マカオへの国歌法適用を審議

全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会は8月28日、「国歌法」草案の2回目の審議を行った。29日付香港各紙によると、草案では国歌の歪曲・侮辱に対する罰則強化や刑事責任追及などを修正。さらに10月の会議で「国歌法」を香港・マカオの基本法付属文書3(香港・マカオにも適用される全国的な法律)に盛り込むことを審議すると提案された。基本法委員を務める香港大学の陳弘毅・教授は「全人代常務委で国歌法を基本法付属文書3に盛り込むことが採択されたとしても、香港での現地立法が必要で、香港での適切な罰則などが制定される」と説明。行政会議メンバーを務める湯家氏は「国旗法がすでに基本法付属文書3を通じて香港で施行されており、国歌法が加わるのも自然なこと」と述べた。民主派議員からは「市民の権利と自由を確保するため必ず立法会で審議しなくてはならない」との声が上がっている。2015年に香港で行われたワールドカップ(W杯)アジア2次予選では観客席のサポーターが中国国歌にブーイングを浴びせたことが問題視された。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/history/index2.php?id=13374

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