ボッシーニ令嬢誘拐、当初のターゲットは母親【香港―社会】

ファッションブランド「bossini(ボッシーニ)」創業者の孫娘・羅君兒さん(29歳)が、自身が誘拐された体験をまとめた書籍『歴劫生命』が先ごろ完成した。7月13日付香港各紙によると、180ページ余りにわたり、2015年4月に起きた事件の詳細を公開している。事件当日は自宅の寝室でボーフレンドと一緒に就寝していたところ、突然男たちが押し入り、刃物で脅されて連れ去られたのだという。山中の洞穴に監禁されていたときは、犯人のバックグラウンドなど情報を聞き出すつもりで見張りの男2人とのおしゃべりに興じたそうだ。やがて、男たちも自身は罪を犯して公安に追われているため逃亡資金が必要になって犯行に加わったなどの身の上話を始めるまで打ちとけた。羅君兒さんは保身のため「私の父親は絶対身代金を支払うし、警察には通報しない」と言うと、「仲間の誰かが君に危害を加えようとしたら私は全力で助けてあげる」と約束してくれたという。また、犯人らが当初のターゲットは羅君兒さんではなく彼女の母親だったと話していたというエピソードも公開している。羅君兒さんは今年5月に、自身の体験を書籍にまとめ7月の香港書展(香港ブックフェア)で出版すると発表していた。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/history/index2.php?id=17581

 

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