香港返還20周年を迎えるころには香港で…


香港返還20周年を迎えるころには香港で家を買っているだろうか…。そんな淡い夢は消え去り、筆者が10年以上も住み続けるアパートの一室は大家が最近変わった。不動産物件の転売が盛んな香港では店子がいるまま所有者が変わるのはよくあることだが、今回は新しい大家と食事することになってしまった。大金を投じた部屋にどんな人物が住んでいるのか心配というわけではなく、どうやら値上げの通達のようだ▼新しい大家は中国本土出身。「前のオーナーはこの部屋を私に高く売りつけてすごく儲けた。だから家賃を上げないと」と言い多額のUPを要求。たしかに政府の指標だと、返還バブルのピークである1997年10月の住宅相場に比べると現在は89%も高い。それを筆者に転嫁しようというわけか…▼交渉の末、500ドル増で手打ちにしたものの、ため息をつく大家。大家の懐事情がもっと厳しくなればまた値上げ攻勢を受けるだろう。返還直後のようなバブル崩壊が起きたらどうなるのだろうか。
(本)

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