プレミアチケット、ダフ屋取り締まれず【香港―社会】

7月19、22日に香港スタジアムで開催されるサッカーのプレシーズンマッチ「プレミアリーグ・アジアトロフィー」のチケットが発売即日に完売し、インターネット上で高額で転売されている。出回っているチケットには定価の5~6倍の値がつけられたものもあり、暴利をむさぼる人に対し批判の声も出ているが、香港スタジアムはダフ屋を取り締まる条例の範疇外であるため、警察が検挙できないのだという。6月6日付『香港経済日報』によると、「公衆娯楽場所条例」では営業ライセンスを所持する娯楽施設のチケットを公式価格よりも高く販売することを禁じており、違反した場合は2000ドル以下の罰金が科せられる。しかし香港スタジアムは公営であるためライセンスの取得は不要で、この条例の範疇には入らない。警察では当局に条例の改訂を要求しているが、これに対し公共レジャー施設を管轄する政府康楽及文化事務署では、スタジアムの周囲で転売行為があった場合は、当局の許可を得ずに物品を販売する行為を禁じる「公衆衛生及市政条例」で検挙することができると話している。かねてより議員らから転売防止のためチケット購入に実名制を取り入れてはどうかとの意見が出ているものの、実現は難しそうだ。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=17717

Share