「回郷証」を本土の身分証にすることを検討【香港―政治】

全国人民代表大会(全人代、国会に相当)香港代表の葉国謙氏は8月23日、「港澳居民来往内地通行証」(通称「回郷証」)を中国本土で通用する身分証とすることが中央で検討されていることを明らかにした。24日付香港各紙によると、本土に半年以上居住する香港市民に対しては9月1日から居住証の申請が認められ本土住民と同等の福利が得られることになったが、回郷証で本土を短期的に訪問するだけの香港市民には各種問題が残っている。葉氏は「現在の回郷証は出入境の用途だけで、本土の電子サービスプラットホームとは隔離され、短期的に本土に赴く香港市民が列車の乗車券を購入したり銀行口座を開設するのは依然不便」と指摘。これを解消するため中央は回郷証を香港マカオ住民の本土での正式な身分証に格上げし、電子サービスプラットホームを通じて各種公共サービスを享受できるようにすることを検討しているという。実現すれば今後は行政措置を通じて国民身分証を発給し、徐々に回郷証に取って代わる見通しだ。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180820_12710/

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