現金類の持ち込み、12万ドル超は要申告【香港―経済】

香港税関は7月16日から現金類の香港への持ち込みに関する新制度を実施し、香港市民、旅客にこだわらず全入境者は所持額が12万香港ドル相当を超える場合に自主申告が必要となる。6月29日付香港各紙によると、香港ドルや外貨の貨幣だけでなく、トラベラーズチェック、無記名の債券・小切手などの物品が対象で、所持者は税関の赤い通路へ進み書面で申告しなければならない。また、7月3日からは電子申告システムがスタートする予定だ。当該条例に違反した場合、初犯は2000香港ドルの罰金、再犯の場合は刑事起訴され、有罪となれば罰金50万香港ドル以下の罰金および2年以下の禁固刑となる。しかし当局では今年10月15日まで移行期間を設けており、期間中は故意ではなく条例に違反した場合、書面での警告措置がとられるという。出境者の現金類の持ち出しは、税関職員から要求があった場合のみ申告する形となる。税関は6月28日に同条例実施に関する詳細を発表するとともに、14万香港ドルを投資して導入した貨幣探知犬4頭によるデモンストレーションを披露。探知犬は紙幣のインクのにおいや濃度で外貨の種類や分量を識別することができ、貨幣が5万香港ドル以下の場合は反応しないよう訓練されている。しかし小切手を識別することはできないそうだ。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20171215_5968/

Share