6・4集会、参加者数は過去10年で最低【香港―政治】

香港市民支援愛国民主運動連合会(支連会)は6月4日、天安門事件による犠牲者を追悼する6・4キャンドル集会をビクトリア公園で行った。5日付香港各紙によると、29周年を迎えた今年の参加者数は主催者発表で11万5000人、警察の推計ではピーク時に1万7000人。主催者発表では昨年よりわずかに増えて2015年から続く減少に歯止めがかかったが、警察発表では昨年より減少し過去10年で最低となった。支連会が綱領に掲げる「一党独裁の終結」を叫ぶ者は選挙に立候補できなくなると全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員の譚耀宗氏が指摘していたが、集会では引き続きスローガンとして掲げられた。香港専上学生連会(学連)が16年に支連会を脱退したため今年も多くの大学・専門学校の学生会が動員を拒否。香港大学学生会の黄程鋒・会長は「民主中国の建設はわれわれの責任ではない」、香港中文大学学生会の陳偉霖・副会長は「われわれの世代に事件追悼の感情はない」と不参加の理由を説明した。集会後には社会民主連線、人民力量などが中央人民政府駐香港特区連絡弁公室(中連弁)までデモ行進し数百人が参加した。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180605_10783/

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