路政署、港珠澳大橋の防波堤疑惑に回答【香港―経済】

特区政府路政署は4月9日、記者会見を行い港珠澳大橋の人工島の防波堤が崩壊しているのではとの疑惑に回答した。10日付香港各紙によると、ネット上では港珠澳大橋の主橋東側の人工島をドローンで撮影した写真を掲載し、海底トンネル上部に当たる先端部では防波堤の消波ブロックが少なく配置も整っていないと指摘され、海流によって消波ブロックが散乱したのではとの疑惑が持ち上がった。路政署の鍾錦華・署長は先に珠海市に赴き港珠澳大橋管理局と会談するとともに主橋東西の人工島や海底トンネル内を視察した。鍾署長は「客観的かつ専門的な観察を経て得た結論としては、防波堤の設計は科学性、合理性、安全性を備え、散乱状況は存在しない」と断言。防波堤は施工時と現在の写真に変化はなく消波ブロックは移動していないこと、海底トンネルの接合部分の移動や亀裂、漏水は見られないことなどを挙げ、「300年に一度の津波にも耐えられる設計だ」と説明した。また先端部の消波ブロックは主に船舶の衝突から海底トンネルを保護するため水面下に配置されているという。空撮された防波堤の様子はパース図と違うとも指摘されているが、2014年以前のパース図は段階的なものなので比べるのは無意味と述べた。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180404_8251/

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