大埔バス惨事、業界のブラック化も一因か

2月10日に起きた大埔のバス事故の続報が報じられている。14日付香港各紙によると、被告の氏名は陳浩明氏(30)、裁判は13日に粉嶺裁判所で行われた。現在の罪状は「危険運転および業務上過失致死」だが事件の重大さから、より厳罰となる罪名に変更される可能性もあるという。2回目の公判は4月10日に行われる。今回の事件の背景としてバス業界の運転手不足の問題が指摘されている。バス業界は離職率が高く、2008年には20万人いた運転手が現在は18万人にまで減少。域外(主に中国本土)からの運転手を雇用する案もあるが、運転手組合からの反発が強く、実現には至っていない。また待遇面への批判も表面化している。九龍バスのある組合員は「人材募集の広告には『最高2万ドルも可能』と表記してあるものの、実際の給与は1万1800ドルしかなく、2万ドルは半年後の一時金込みの金額」と暴露、別の職員も「事務員が臨時に運転を手伝わされる。しかも研修はわずか2日だけ」と明かしている。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20180214_7182/

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