MTR乗車券貸し出し制度、乱用する市民も【香港―社会】

MTRには「財布を忘れたが入試があるのでどうしても目的地に行く必要がある」など、何らかの理由で切符が買えない乗客向けに片道乗車券を貸し出す「借票制度」がある。その制度を乱用する市民がいることが問題になっているが、先ごろ運賃を期日内に返還しない人物のブラックリストが人目につく場所に張り出されるというトラブルがあった。12月8日付香港各紙によると、借票は香港身分証(IDカード)所持者が対象で、所定の申請用紙にIDカード番号、電話番号、住所など必要事項を記入すれば片道乗車券を発給してもらうことが可能。行き先に制限はないのでどこの駅で降車してもよい。7日以内に該当運賃を返還しなければいけないというルールがあるのに、守らない乗客もいる。そんな中、数日前には市民が南昌駅のカスタマーセンターにブラックリストが掲示されたことを目撃。人物の番号の上4ケタなども書かれていたといい、運賃をだまし取った乗客も確かに悪いが、個人情報の漏えいを危ぶむ声も出た。MTR側では職員が誤って目に付く場所に張ってしまったと説明し、以降個人情報取り扱いに注意するという。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20171208_5726/

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