ホテル料金が高い香港。最近は市民が所有…

ホテル料金が高い香港。最近は市民が所有物件を民泊として貸し出すケースも増えている。政府審計署のリポートによれば、こうした無免許の宿泊施設は「旅館業条例」に違反するものの、インターネットによる運営で実態がつかめず検挙率は低い。中には立ち入り検査や旅客にふんしたおとり捜査を5年間に66回も実施したのに、うち58回はカラ振りに終わったという施設も。ホテルのようなレセプションがあるわけでも門番がいるわけでもないため、中に入ることすらできなかったという▼一方、物件オーナーが店子にだまされるケースもある。筆者の住むアパートの大家さんは「中国本土からの出張者向けの寮にするから毎回別の人間が出入りします」と言われ契約したら、実は観光客向けに有料で貸し出されていたのだ。確かにその説明ならば、人の出入りが激しくてもおかしくない。以降、大家さんはアパートの玄関やエレベーターでスーツケースを持つ人に出くわすとつい疑いの視線を向けてしまうそうだ。(本)

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