国歌法の適用決定後、再び国歌にブーイング【香港―社会】

香港で行われたサッカーの国際試合で観客による中国国歌へのブーイングが相次いだ問題で、10月には香港サッカー協会(HKFA)がアジアサッカー連盟(AFC)から厳重警告を受けたばかりというのに、11月9日に旺角スタジアムで行われた香港代表とバーレーン代表が対戦した親善試合で再び観客が国歌を侮辱する行為があった。10日付香港各紙によると、今回は4日に全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会が「香港・マカオ基本法付属文書3に含める全国的法律を増やす決定草案」を可決し、国歌法を香港にも適用することが決まってから初めて開催された試合だったため、観客の動向に注目が集まっていた。当日スタジアムでは観客入場の際にいつもより厳重な所持品検査を行い、武装警官と私服警官が場内をパトロールする姿も見られた。こうした保安強化と「試合を政治利用しないで」「香港代表のイメージを損なうからやめて」「香港代表を応援することが最優先」というHKFA、サポーターらの呼び掛けから「香港独立」の横断幕は持ちこまれなかったものの、国歌吹奏時に起立しなかったり背を向ける観客は多かった。今回は親善試合であるため観客のマナー違反への国際的な処分は免れるが、14日に行われるアジアカップ最終予選「香港対レバノン」で違反があった場合、HKFAと香港代表が厳しい処分を受ける恐れがあるという。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20171107_4917/

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