課文236「秋のトラブルから身を守る」


水分代謝を整える漢方

【温漢飲②】薏苡仁(ヨクイニン)7、30、100袋の3種(1200~9800円)
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秋になって空気が乾燥してくると、肌がカサカサしたり、ガサガサしたり、かゆくなったりしやすくなる、それが高じてアトピーになってしまうことも、人によっては、汗の異常が起こることもある。それだけではなく、空咳がでたり、風邪をひきやすくなったり、鼻づまり、くしゃみ、息切れ、のどのかゆみなど、呼吸器にもトラブルが起こりやすくなる。こんな秋のトラブルから身を守るためには、どうすればよいのか?

実は、中医学では秋に一番気を使うべきなのは「肺」だ(「肺」は機能的な観点からみると「呼吸」を指す)。もともと肺はみずみずしく潤った状態を好む臓器。空気が乾燥してくると、肺の潤いが不足するので、肺の働きに関係する鼻やのど、肌のトラブルが起こりやすくなると考える。そして、肺と表裏一体の関係にあるのが「大腸」。肺が乾燥することにより、腸が乾燥すると便秘を招く。ということは、肺の潤いを意識するだけで、美肌を維持し、のどの痛みや風邪を予防し、ツラい便秘の悩みも減らすことが出来るということでもある。

そこで、今回ご紹介するのは、温漢飲「薏苡仁」。そもそも薏苡仁の働きは、「体の水分代謝を整えること」にある。水分代謝が整うと、まず、肺が潤う。それにより、(1)保湿機能が高まり、美肌を維持 (2)大腸も潤い、便秘解消 (3)体に溜まった余分な水分を老廃物とともに排出し、むくみが解消されるだけでなく、体のだるさの改善にも働く (4)新陳代謝が高まり疲労物質の分解を促進し、疲労回復や滋養強壮につながる。つまり、美肌から生活習慣病予防にまで効果がある。

温漢飲「薏苡仁」は薏苡仁を中医学の処方にのっとって煎じた液体を乾かした顆粒で、熱湯に溶かして飲むだけ! 煎じた漢方薬の液体を乾かしたものなので、熱湯で元の漢方薬の液体状態に戻して飲むのがお約束。お湯で薏苡仁と体を温めながら飲むことによって、本来の効果が発揮されるので、顆粒を水で飲むということはしないでほしい。3日もきちんと飲めば「潤い」を実感できる。

裏技として、肌荒れを少しでも早く治したいかたは、飲むだけでなく、コットンやシートパックに浸してのパックで、体の内からと外からのダブル使いもおすすめだ。

(このコーナーは月1回掲載)


筆者・楊さちこ
1961
年大阪生まれ(国籍:日本)
南京中医薬大学・中医美容学教授・中医学博士

日本と香港・中国のアジアンコスメブームに火をつけた第一人者。大学では「高木祐子奨学金基金」を設立し、中医学の社会的地位の向上に尽力。「いつまでも美しく」 をモットーに美に関する商品開発をはじめとするトータルプロデュースを手がけている。著書は『肌がつるんと若返る「ガーゼ洗顔」』(マキノ出版)、『綺麗なひとは、やめている。』(幻冬舎文庫)、『昨日よりも綺麗になる魔法の習慣』(光文社知恵の森文庫)、『72時間で自分を変える旅 香港』(幻冬舎)のほか、2016年には香港の健康長寿に着目した『世界一の養生ごはん』(小学館)、『香港美人が教えてくれた美しさが永遠に続く6つの法則』(光文社)を上梓。郵便局だけで買える、おいしい家庭料理の本『dancyuクッキング』(プレジデント社)に長寿世界一「香港」の、おいしい養生ごはんを連載中。

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