拉致事件の民主党員、虚偽の疑いで逮捕【香港―政治】

香港警察は8月15日未明、何者かに拉致・殴打されたと称していた民主党メンバーの林子健氏を、警官をミスリードした容疑で逮捕した。16日付香港各紙によると、非営利ニュース通信社「伝真社」は林氏が拉致されたという地点の周辺店舗から事件当日の監視カメラ映像9本を入手。映像には1人で歩く林氏が映っていたほか、林氏と同じ背格好で帽子とサングラスとマスクを着けた男が1人で歩き、何事もなく現場一帯から離れて行く様子が映っていた。映像は林氏が拉致されたと称する時間の約40分後のものだった。警察も入手した監視カメラ映像から同様の点に気付いていたことなどから、林氏の言動には虚偽があると断定して逮捕した。林氏は逮捕前、伝真社の問い合わせに対し、帽子をかぶった男が自分であることは否定し、誰かが自分の身代わりを用意することも可能だと指摘した。民主党の中核メンバーは、林氏の拉致事件が虚偽だとすれば民主党は公に謝罪しなくてはならないとみている。【関連記事】https://www.hkpost.com.hk/20170815_2778/

 

Share