金密輸で日本旅行、ドタキャンで金が消えた?【香港―社会】

日本への純金の密輸を画策したものの肝心の金が行方不明となり、容疑者として運び屋の一家が逮捕されるという事件が起きた。8月4日付香港各紙によると、逮捕されたのは梁氏(50)とその妻(35)と子(15)の一家3人で、行方不明となっているのはインゴットのほかアクセサリーなど144万ドル相当の純金。容疑者は知り合いだった孫氏(32)という男性から「無料で日本旅行ができるうえに1人あたり3000ドルの報酬をやるから純金の密輸に加担してほしい」との依頼を受け、空港に向かった。だが空港に着くなり、監視役兼ドライバーとして付いてきた陳氏という男性の行動に不審を抱き、その場で密輸を放棄、航空機に搭乗することなく帰宅したという。だが一方の陳氏の言い分はまったく正反対だ。空港で金を渡したとたん一家が消えたと孫氏に連絡、現在も日本に滞在しているようだ。孫氏はすぐさま警察に通報、一家は窃盗罪の容疑で逮捕となったが、純金の着服は前述の通り否認している。今回の件では、密輸が成立していないので当然日本側からは刑罰は問われず、また香港側でも商業用途でない金の持ち出しに関してはグレーゾーン扱いで明確な法律違反ともいえない状況だ。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/history/index2.php?id=17696

Share