㊶めまいや偏頭痛の原因

写真1・治療前の様子
写真2・治療後の様子

今回は1つの症例を挙げて解説します。患者さんは20代の男性で、偏頭痛・不眠症・めまい・首肩の張り・嚥下運動(飲み込むこと)の違和感など、たくさんの症状を訴えていました。このような症状が複数感じられる場合、皆さんならどのお医者さんに診てもらいますか? 当然、この患者さんも病院だけではなく漢方医などにも通っていたようですが、これらの症状に改善がないどころか年々悪化してきているという状態でした。

まず、偏頭痛・不眠症・眩暈という症状を聞いて思い浮かぶ病名は「自律神経失調症」です。しかし自律神経失調症は一般的に閉経前後の女性に多いというイメージがあると思います。閉経に伴うホルモンバランスの変化ということですね。ではこの20代の男性の身に何が起こったのでしょうか?

☆体の歪みが神経系に影響

少し難しい話になりますが、自律神経の中には「交感神経系」と「副交感神経系」という2種類の互いに全く逆の作用を及ぼす神経系が存在しています。「交感神経系」には人を興奮させる作用があります。逆に「副交感神経系」は人を安静にさせる作用があります。私たちの生活で例えると、すごく疲れているのに全く眠れないときがあります。この場合は、本来「副交感神経系」が優位になり「交感神経系」の働きが弱くならないといけないときに「交感神経系」が高ぶっている状態なのです。

逆のシチュエーションとしては、昼食を食べた後、大事な会議中なのに眠くなってくるという例が挙げられます。これは「副交感神経系」が優勢になっている状態です。そして「副交感神経系」は特に頸部と腰部・骨盤部に存在しているので、頸椎や腰椎、骨盤などがバランスを崩すと「副交感神経系」に影響が出るのです。

2枚の写真を比較してみてください。これは、前述の患者さんのレントゲンの治療前と治療後です。この3カ月の治療で体の歪みが改善され、偏頭痛・不眠症・めまいは完全になくなり、のどに少し違和感が残るというくらいまで回復しました。当然ですが薬などは一切使用していません。

皆さんの中にも長期にわたる偏頭痛・不眠症・めまいに悩まされ、解決法がわからず、薬でごまかしている方はいませんか? そのような症状でお悩みの方は一度「自分自身の体のバランス」という観点から考えてみてはいかがでしょうか?(※写真はともに筆者提供) (この連載は2カ月に1回掲載)

ドクター青(あお):D.C.(ドクターオブカイロプラクティック)パーマー・カイロプラクティック医科大学卒業。米国政府公認カイロプラクティックドクター、香港特区政府カイロプラクティックドクター免許取得。「Millennium Chiropractic Centre」勤務

Share