王慧琪さん

王慧琪さん

白い肌を引き立てさせる淡いブルーのビキニで登場した王慧琪さん。身長175㎝のスレンダーな肢体が印象的。筆者撮影

恵まれない子供たちに尽くす

 赤道に近く常夏のシンガポールでは、従来、環球小姐(ミス・ユニバース)世界小姐(ミス・ワールド)などの国際大会に対応した国内大会を個別に開催してきた。ところが国際小姐新加坡競選(ミス・インターナショナルシンガポール大会)を主催するシンガポール婦女協会は、2016年大会で国際小姐のほか、跨国小姐(ミス・スプラナショナル)と世界超級才芸小姐(旧称:亞太小姐=ミス・アジアパシフィック)のシンガポール代表選考を兼ねることになった。これらの主催元が婦女協会に代表派遣を求めてきたため、冠軍(優勝)を国際小姐に、亞軍(准ミス1位)と季軍(准ミス2)を跨国小姐と世界超級才芸小姐にそれぞれ振り分けることにしたのだ。

民族衣装ではシンガポールを象徴する花をあしらったドレスで会場を沸かせた王慧琪さん

 7月16日、グランドコプソーン・ウォーターフロントホテルで開催された大会で、国際小姐シンガポール代表に選ばれたのは、名門シンガポール国立大学学生の王慧琪(ワン・フイチー)さん。受賞の弁で「女手一つで苦労して育ててくれた母に感謝し、恵まれない片親家庭のために尽くしたい」と抱負を語ったという。(晩報網2016719)

 世界大会の3日前、筆者は箱根大涌谷のフォトセッションで彼女とふれる機会があった。中華圏の他のミスたちに比べて20歳という実年齢以上に落ち着いて気配りのある女性に見えた。その理由はこのような彼女の生い立ちに関係あるのかもしれない。

(このシリーズは月1回掲載します)

筆者・和仁廉夫(わに・ゆきお)
1956年東京生まれ。香港で第2次大戦期の日本占領史跡などを扱った『歳月無聲』(花千樹出版・中文)を出版。中国ミスコンに関しては、「広州『姿』本主義〜香港返還もう一つの意味」(霞山会『東亜』20099月号)がある。

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