映画のモデルになった「賊王」が病死【香港―社会】

自動小銃「AK―47」を使って数々の強盗事件を起こし、スタンレー監獄に収監されていた葉継歓(55歳)が4月19日、肺炎のため死亡した。20日付香港各紙によると、「賊王」と呼ばれていた葉は、4月9日に香港電影金像奨で作品賞など5部門を受賞した『樹大招風』で任賢斎(リッチー・レン)が演じた犯罪者のモデルとなった人物で、1996年に起きた李嘉誠氏の長男で李沢鉅(ビクター・リー)氏の誘拐事件に関与したことでも知られる。最初に逮捕されたのは1984年、銃の不法所持で(強盗罪は立証できず)禁固16年の判決が出たが、89年に腹痛を装って脱獄。2年ほど潜伏し、その後も犯罪を繰り返して指名手配され、100万ドルの懸賞金がかけられた。96年に逮捕され、脱獄前の刑期と併せて禁固36年の判決が出たが、逮捕時に警察との銃撃戦で負傷し下半身不随となっていた。刑期は残すところ2年だったが、肺がんを患い最近は入退院を繰り返していたという。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=15605

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