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最新号の内容 -20170215 No:4125
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新たな「ゴム弾」、警察がテロや暴動対策に

 香港では近年、セントラル占拠行動や市民と警察の衝突などの事件が続いたが、7月1日に香港返還20周年を控えて緊張が高まりつつある。香港警察ではテロや暴動の鎮圧装備として新たに散弾銃用のゴム弾を導入する考えだ。2月14日付香港各紙によると、致命傷にならぬようターゲットの足や腕を狙うことが原則となるため照準は非常に重要。しかし当局がこれまで使っていた散弾銃は射程距離が20~30メートルと短く、射撃時に中距離の目標に照準を合わせることは難しかった。暴徒を離散させることはできても、旺角暴動のようにレンガを投げつけるような行為を阻止するには役に立たなかったという背景がある。そこで、昨年から米国の銃器メーカー「レミントン・アームズ社」製で射程距離50メートルという散弾銃用のゴム弾を試験的に導入。ゴム弾とはあまり弾性を持たないゴムで作られた弾丸で、一般に射撃訓練に用いられるが暴動鎮圧にも適しているという。これらの装備で安全な距離を取りながら1人の人間に照準が合わせられる利点があるそうだ。今後、公開入札を行い、7月までに本格的に導入する計画だ。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=16563