香港とマカオの銀行間ネットワークである銀通（ＪＥＴＣＯ）がスマホを介したＰ２Ｐ（個人間の資金移動）事業に参入することがわかった。４月２７日付香港各紙によると、名称は「ＪＥＴＣＯペイＰ２Ｐ」。買い物の支払い（Ｐ２Ｍ）などには対応しておらず、Ｐ２Ｐに特化したサービスのため他に比べ利便性は劣るが、アカウントがそのまま銀行口座と直結しているためチャージ（入金）が不要というのが強み。使用法は他のＰ２Ｐサービスと同様で、スマホにアプリをダウンロードしアカウントを作成、パスワードと支払先のアカウントへの入金額を入力すれば手続きは完了となる。利用できるのは、現在のところ中信銀行（国際）と上海商業銀行の２行の銀行口座保持者のみだが（５月から永隆銀行が加わる）、銀通の蔡炳中・行政総裁は「年内にはさらに５～６行が増え、年明けには１４行となる見込み」と説明、また「恒生銀行やＨＳＢＣ（香港上海銀行）など銀通会員以外の銀行にも参加を呼びかけている」ともあかした。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=14479