香港生まれの電子マネーシステム「ＴＮＧ」が一部タクシーに導入されることがわかった。４月２６日付香港各紙によると、運用は２５日からで、導入される車両は新興車行と順安車行というタクシー会社の車両約２０００台。手順は簡単で、乗客がドライバーシートに張ってあるＱＲコードをスマホで読み取り、金額とパスワードを入力すると支払いは終了、ドライバーが乗務員用の専用アプリで入金を確認して決済は完了となる。電子マネーとしての知名度はまだ低い同システムだが、普及のためにはドライバーの協力が不可欠と、多くの便宜が図られている。まずドライバーが乗務員用アプリをダウンロードするとそのアカウントには１００ドルが、なおかつ期間限定ではあるが、乗客の決済ごとに報奨金として１ドルが入金されるという。ドライバーは入金された額を通常の電子マネーと同様に利用できるほか、タクシー会社への車両の賃料の支払いにも充てることができる。ちなみにＴＮＧは現在、各種支払いのほか個人間の金銭授受（Ｐ２Ｐ）にも対応しており、入金はセブンイレブンや銀通（ＪＥＴＣＯ）のＡＴＭ、７５９阿信屋などで行える。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=14433