亜洲電視（ＡＴＶ）の臨時清算人を務めるデロイトは３月４日深夜、新たな投資者「中国文化伝媒」との投資協議で合意が得られたと発表した。デロイトは３日にＡＴＶの解散を発表しており、わずか１日での急展開だった。ＡＴＶは職員１６０人を再雇用し、無料テレビ放送ライセンスが満了する４月１日まで放送を続ける。３月５、６日付香港各紙によれば、継続の条件は主に以下の４つ。（１）８００万ドルの資金を現金で３月５日および７日までに臨時清算人に支払う（２）保証金計５００万ドルを３月１１日および３１日までに臨時清算人に支払う（３）職員１６０人の３月分の給与を３月５日までに支払う（４）運営継続期間中も資産価値を維持すること――。約束通り３月５日には職員１６０人に３月分の給与が現金で支払われた。３月末には給与１カ月分のボーナスを支払うと明言しているが、新たな雇用契約書には「４月２日以前は１月、２月分の未払い給与について請求しないことに同意する」との条件が書かれていたという。これに対し、なぜボーナスが先なのか、未払い給与が先にするべきではないか、との疑問の声が上がっている。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=14087