曽俊華（ジョン・ツァン）財政長官は１２月２１日、公式ブログで新年度財政の赤字予測を修正すると示唆した。２２日付香港各紙によると、曽長官は自身の残り任期３年は重大な事故がない限りは「毎年余録がある」と指摘。年初に発表した財政予算案では新年度財政が２８２億ドルの赤字と予測していたが、これを来年２月発表予定の予算案で修正することになるようだ。今年度では財政黒字は９１億ドルと予測していたが、曽長官は先に親政府派との食事会で黒字は２００億～３００億ドルに達することを明らかにしたという。不動産市場の過熱抑制策として打ち出された印紙税の増税措置が立法会を通過したのが７月で、年初に策定した予算案にはこの印紙税収入が含まれていなかったためとされる。加えて公有地売却と法人税の収入が予想を上回ったため、財政黒字が膨らんだ。ただし新年度予算案でのばらまき措置はまだ検討していないという。【関連記事】