昨年１１月に輸送途中の市価２２６８万ドル相当の純金が強奪された事件で、香港警察は１月６日、金の延べ板を隠し持っていた母子を逮捕した。７日付香港各紙によると、香港警察は事件から数カ月後、盗まれた金が市場に流出していることをキャッチ。捜査上に容疑者の男（４０歳）が浮かんだ。マフィアとのつながりがあるとみられる男は金を香港から中国本土に運んで売る役を担っており、当局は１月６日に男がＭＴＲ上水駅に現れたところを拘束した。男の衣服のポケットから金の延べ板２枚が見つかったほか、上水に位置する男の母親の住居に延べ板５枚が隠されていることが分かった。いずれも紙で厳重に包装され、中には携帯電話の包装箱に入れられていたものもあったという。見つかった７枚の延べ板は市価２１９万ドルに相当する。事件は昨年１１月２２日に金属加工工場近くで積み荷を下ろしていたドライバーが３人組の男にコショウスプレーで襲撃され、金の延べ板が入っていた袋３つを奪われたというもので、今回逮捕された母子は強奪の実行犯ではないが、金の隠ぺいと輸送、転売の役目を担っていたとみられる。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/index2.php?id=16212