元朗にある歴史建築物「長春園」に不法居住していた外国人が、建物と同様に歴史的価値がある木製の水車を燃やすという事件があった。８月７日付香港各紙によると、長春園は１８７０年に●一族によって武術学校として建立されたもので、園内には●一族の祖先が祭られている。２００９年１２月には一級歴史建築物に指定された。事件が起きたのは６日早朝、元朗区議会議員の●卓然氏が散歩途中に、園内から煙が出ているのを見つけ驚いて中をのぞくと男がいて「通報するな」と言い逃げたという。自然に出火する原因はないことから何者かが火を着けたとして、警察はアフリカ国籍の男を放火容疑で逮捕した。建物の所有者や付近住民によると、容疑者は２カ月ほど前から長春園にやって来て、仲間とともに園内の物品を動かしたり燃やしたりして、寝床やキッチンをつくり、住みついていたという。隣家に進入してシャワーを浴びたり、電気を盗んだこともあったようだ。容疑者は０８年に難民として来港し、これまでにも廟に住んだり、ドラッグ所持で逮捕されたことがあり、ここ1年は錦区一帯をうろついていたという。【●＝おおざとに登】【関連記事】