古跡で楽しむ北イタリアの味


古跡で楽しむ北イタリアの味

有名な質屋「和昌大押」があって湾仔のランドマーク的存在だったビルの外観。開放感のあるオープンエアのバールやテーブル席では、カクテルやワインとともに軽食を楽しみたい

トラムやバスで湾仔を通るたび、旧英国植民地時代の趣を残すこのビルに目を奪われた人も多いだろう。1888年に建立された歴史建築で、かつて老舗質屋「和昌大押(Woo Cheong Pawn Shop)」があったことで知られる。10年ほど前に再開発され、現在、人気の西洋料理店「The Pawn」が1〜2Fを占め、GFには「La Piola」が入居する。

イタリアでも有数の美食の街である北イタリアのピエモンテ州の方言で「家庭料理の食堂」を意味する店名の通り、北イタリアの食材で作る味わい豊かな郷土料理やワインでお客をもてなしてくれる。正午の開店から休憩をはさまず営業しているので、好きな時間帯に利用できるのもうれしい。

▲「Carpaccio」と▼「Chivasso」はスペシャリテ。生の仔牛肉や生ハムの風味豊かな前菜だ

同店オーナーのEnrico Gili氏は著名なフォトグラファーでもある。店内に飾られている香港の街をテーマにした彼の作品と歴史建築が調和し、新旧香港を物語るドラマチックな空間を作りあげている。落ち着いて食事をしたいときは店内奥のダイニングエリアがお薦めだ。(文・鈴木理絵/写真提供・同店)


La Piola

所在地: G/F., 60A-66, Johnston Road, Wan Chai, Hong Kong
電  話:2806-1028
営業時間:12:00から遅くまで

Share