ボラ科の魚「烏頭魚」は香港人がよく食べる食用魚の1種だが、野生の烏頭魚の6割からプラスチック成分が見つかったという。4月24日付香港各紙によると、環境保護団体の緑色和平(グリーンピース)が香港教育大学の研究リポートを引用し、海洋汚染の危険性を唱えている。香港教育大が2017年3月に香港の烏頭魚の養殖物と天然物(野生)、それぞれ30匹を調べたところ、天然物の6割が体内からプラスチック成分が見つかった。1匹の体内から見つかったプラスチック片の量は平均4.3個、大きさはさまざまで2~5ミリ。中には80個もプラスチック片が見つかった魚もいたという。見つかったプラスチックの7割がポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレートなどプラスチック製品によく使用される成分だった。その後グリーンピースが独自に香港仔(アバディーン)の市場で18匹のさまざまな魚や魚のはらわたを調べた結果、消化器からプラスチック成分が検出されたという。では廃棄プラスチックを監督する法的整備を呼び掛けている。【関連記事】http://www.hkpost.com.hk/history/index2.php?id=15071