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最新号の内容 -20140822 No:1413
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銅鑼湾のいろりがリニューアル
本格的な更科そばで舌鼓を

 


 6月13日にリニューアルオープンした銅鑼湾の「日本料理いろり」。「銀座いわグループ」の傘下に入りメニューも新たに生まれ変わった。オープンから2カ月たつが、人気を集めているのは同店看板メニューのそばとウナギだ。

 ウナギは日本産と中国産を使用。生きたまま店に入れてさばいているので鮮度は抜群。新鮮なだけあって肝など香港では珍しい一品も堪能できる。ウナギの主なメニューはうな重の並260ドル、特上460ドル。

 同店では本格的な更科そばが食べられるのも特徴だ。更科そばは創業220年余りの歴史を誇る「更科堀井」が提供。通常だと日持ちの問題から乾麺を使用するが、ここでは日本の工場と研究を積み重ねて開発した半生麺を使用。そばの実の中の白い部分だけを使っている更科そばは食感もつるっとしてのど越しがいい。本店と同じ味を出すために出汁パックやつゆは日本から輸送されてくるという徹底ぶりだ。



 「更科堀井」の堀井良教・社長はさらに海外でそばのおいしさを知ってもらおうとアジアだけでなく欧州、ロシアなどへ活動の幅を広げている。来年はイタリアで開かれるフードエキスポで日本食ブースのコーディネートを務めるそうで、「日本発の本物の味を知ってもらう良いきっかけになる」と意気込む。



 「いろり」では日本の更科堀井では出していない香港限定の和牛そばも大人気。ランチはイクラ丼(120ドル)をはじめ18種類のセットがある。お薦めは「天せいろそばとミニ海鮮丼」(240ドル)。天ぷら・せいろそば、ミニ海鮮丼、小鉢、茶碗蒸し、サラダ、デザートにコーヒーまたは紅茶がつく。

 ディナーもサイドメニューが豊富。刺身盛り合わせ、一品料理などあわせて130品にも及ぶ。日本酒、焼酎も約20銘柄。残暑が続く折、本格的なそばを食べながら一杯やるのもいかがだろうか。

 ■日本料理いろり

所在地:2/F, Bartlock Centre 3, Yiu Wa street, Causeway Bay, Hong Kong
電話 :2838-5939
営業時間 : ランチ 12時〜14時30分、ディナー 18時〜23時30分

 




個展に多くの来場者
日本とも縁のある歴史漫画家
 

 

 香港の歴史漫画家、李志清氏が7月31日から8月4日に香港大会堂(香港シティーホール)の展覧館(エキシビション・ギャラリー)で個展「李志清個人画展2014」を開催した。李氏は『孫子の兵法』『孔子と論語』『三國志』『水滸伝』『無名英雄』などの作品で知られる。また、2007年6月には日本外務省主催第1回「国際漫画賞」で『孫子の兵法』が26カ国146作品の中から最優秀賞に選ばれるなど、日本とも縁のある漫画家だ。7月31日にはオープニングセレモニーが行われ、李氏と親交のある弁護士で本紙コラムニストの林沙文(ケリー・ラム)氏も出席した。李氏は「初日から多くの方にお越しいただき本当に嬉しいです。今回の個展を通してこれまでと異なる形で作品を皆さんにお見せできたと思っています」とコメント。「日本でも同じように個展を開きたいと思っていますので、応援よろしくお願いします」と意気込みを語った。(撮影・楢橋里彩)