香港では過去５年で少なくとも４人が美容整形手術によって死亡しているが、６月２６日には脂肪吸引を受けた３２歳の女性が手術直後に死亡した。６月２７日付香港各紙によると、この女性はラテンダンスの講師で、自宅のすぐそばでスクールを開講し人気を呼んでいたという。出産後に体重が３００ポンドまで増えたため、今年４月からチムサーチョイのビューティーセンター「重生植髪中心」でダイエットを開始。４月に１度脂肪吸引を受けており、今回は２回目で４時間半にわたって背中と腰部の脂肪吸引が行われた。しかし手術中にめまいを訴え始め、術後にこん睡状態に陥り、救急車で病院に運ばれ治療を受けたものの死亡した。執刀医は適正な資格を持っていたが、警察ではセンターの設備や手術の過程に不備がなかったか調べを進めている。現時点では逮捕者は出ていない。ある整形外科医は脂肪が何らかの原因で血管に入り、肺機能に影響して酸欠を引き起こしたことが死因ではないかと分析。また、麻酔薬によるアレルギーの可能性もあるという。また、肥満体質で高血圧や糖尿病、心臓病を抱える場合は手術のリスクが大きいと指摘する医師もいる。【関連記事】