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最新号の内容 -20140604 No:3471
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真昼の銃撃戦、九龍湾で殺人犯が立てこもり

 九龍湾の団地内で住人を射殺した犯人が立てこもり、警察との銃撃戦の末、自殺を図るという事件が起きた。6月3日付香港各紙によると、事件が起きたのは5月31日深夜。現場は啓晴邨楽晴楼の21階で、犯人の男、李徳仁(51)が同階に住む廖啓中さん(43)に発砲し殺害、10階の自宅に逃げ込み立てこもったという。居場所を突き止めたものの、窓から身を乗り出して自分のこめかみに銃を当て自殺をほのめかす犯人との膠着状態が続いていたが、翌日11時過ぎ、警察は特殊部隊「飛虎隊」と情報科攻撃隊を投入。廊下での銃撃戦の後、スタングレネード(爆音と閃光で一時的な失明や難聴を引き起こす、殺傷を目的としない手榴弾)を使用し部屋に突入したが、犯人は同時に自殺を図り死亡した。なお、事件当日、団地の同棟に住む住人およそ50人は近くの公園に避難、猛暑の中、一夜を明かした。警察では殺害の動機や背景について調査を進めているが、殺された廖さんも強盗や薬物所持など前科はあったものの犯人との面識はなかったとされており、事件の解明には時間がかかりそうだ。【関連記事】