銅鑼湾のそごうデパート前で３月１６日、先の旺角に続いて再び愛国を掲げて中国本土からの観光客を排斥するデモが行われた。１７日付香港各紙によると、デモを主催したのは「調理農務蘭花系」というネット組織で、約２０人が紅衛兵の格好をして国旗や毛沢東語録を掲げ、「西洋の製品を買うのは売国奴だ」などと叫んだ。不満を抱いたある通行人は「本土からの優遇策がなければ香港は終わっている」と叫ぶなどでののしり合いとなり、警察が収拾した。一方、排斥運動の「イナゴ駆除行動」に対抗する「正義連盟」は同日、尖沙咀で「ミツバチ行動」を実施。約１０人のメンバーが市民や観光客にミツバチをキャラクターにしたバッジやチラシを配り、文明的で友好的な香港人をアピールした。『人民日報』（海外版）は１４日付で「香港のある団体は自由行を政治化している」と批判する論説を掲載した。【関連記事】