香港ポスト ロゴ
  バックナンバー
   
最新号の内容 -20140310 No:3414
バックナンバー

行政長官選挙、中央は「民主化のわな」懸念

 全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の張徳江・委員長は3月6日、全人代香港代表の部会に出席し、行政長官の普通選挙について説明した。7日付香港各紙によると、張委員長は「香港が基本法に基づいて段階的に民主化を進めることを支持する」という中央の立場と、(1)香港の実情に合わせる(2)基本法と全人代常務委の決定に合致する(3)行政長官は愛国愛港である――という「1つの立場、3つの符合」を示した。1つの立場の説明では「普通選挙スケジュールは中央が確定したもので、反体制派が勝ち取ったものではない。普通選挙の旗印を掲げて法治を逸脱した方法を企てている者がいるが、結果的に民主化を阻むことになる」と名指しを避けながらも民主派を批判。香港の実情については「他の地域の民主モデルに照らすのは水が合わないだけでなく、災難的な結果を招き民主化のわなに陥る」と強調した。また中国本土からの観光客を排斥する動きも批判するとともに、香港マカオ弁公室と国家旅遊局に香港の受け入れ能力調査と対策検討を指示したことを明らかにした。【関連記事】