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最新号の内容 -20131115 No:1395
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2013年の受賞作品決まる

香港料理大賞

 

 今年で12年目を迎えた香港の中国料理コンテスト「Best of the Best香港料理大賞2013」の受賞料理が10月8日に決定した。今年は「焼味(チャーシュー)」「海鮮」「野菜」「点心」の4つのカテゴリーが設けられ、ノミネート47作品の中から「至高栄誉金賞(最優秀金賞)」「金賞」が決定した。海鮮部門では1つの魚を2つのスタイルに仕上げること、点心部門には「腸粉、春巻きまたは包子」というテーマが課せられ、腕自慢のシェフたちが技を競った。今回は最優秀金賞受賞作8品と焼味部門の金賞4作品を写真入りで紹介する。
※日本語料理名は編集部訳
(構成・編集部/資料と写真・香港政府観光局、ザ・ロイヤルガーデン)

 

 

焼味部門 (金賞4品) 

チャーシュー

クラシックスタイルのチャーシュー

[料理名]叉燒/BBQ Pork
[店]昇悦超級漁港 [電話]2896-3829

[料理名] 經典叉燒皇/Classic BBQ Pork
[店] 御苑皇宴(九龍灣店) [電話] 2798-8866

チャーシューのブラックペッパーとレモングラス風味 

鉄板式ひと口チャーシューのタイチリソース風味

[料理名] 香茅黒椒叉燒/Barbecued Pork with Black Pepper and Lemongrass
[店] 彩福皇宴(佐敦店) [電話] 2332-2698
[料理名] 泰妙醤鐵板一口叉燒/Barbecued Pork in Thai Chili Sauce
[店]聯邦皇宮(青衣城店)  [電話] 2626-0618

 

海鮮部門 (最優秀金賞3品)

2つの味で楽しむガルーパ

魚の詰め物青竹仕立て

[料理名] 左右逢魚/Spotted Garoupa Cooked in Two Ways
[店] 帝苑酒店- 東來順[電話] 2733-2020

[料理名] 翠竹雙輝/Stir-fried Fish Farci ou Bamboo[店] 慶公宴 [電話] 2536-9773

ガルーパのお頭のしょうゆ煮と白身のスープ

 
 

[料理名] 生炆斑頭及錦魚湯鮮斑球/Braised Garoupa Head and Brisket with Roasted Pork, Black Mushrooms & Garlic/Sliced Garoupa with Deer Tendons, Preserved Vegetables, Straw Mushrooms & Tomatoes in Fish Soup
[店] 唐閣 [電話] 2132-7898

 

 

野菜部門 (最優秀金賞3品)

野菜のアソート アスパラのやまいも巻きほうれん草スープ仕立て

[料理名] 金枝玉葉/Greens of Joyful Delights[店] 六國酒店- 粤軒[電話] 2866-3806

[料理名] 碧緑山藥絲/Poached Asparagus Wrapped with Shredded Chinese Yam in Spinach Soup[店] 翡翠雲臺 [電話] 2673-3839
とろ火で煮た冬瓜ときのこ  
 
[料理名] 翡翠夜光杯/Stewed Winter Melon with Fungus[店] 龍璽 [電話] 2568-9886  



点心部門(最優秀金賞2品)

チーズ・シーフード入り糸状春巻き 8つの味の小籠包

[料理名] 芝心海皇千絲春卷/Deep-fried Spring Rolls Stuffed with Cheese Seafood[店] 彩福皇宴(銅鑼灣店) [電話] 2566-7778

[料理名]翡翠水晶八式小籠包/Crystal Jade Multi Flavoured Soupy Dumplings[店] 翡翠拉麺小籠包(/ژ灣店) [電話] 2363-8698

 

受賞レストランへ行こう

  今回「最優秀金賞」を受賞したシェフが腕を振るうレストランの中から、人気のホテルダイニング「東来順(ドンライシュン)」を紹介しよう。


ミシュランでも星を獲得
 

赤いインテリアが印象的な店内

 
 チムサーチョイ東部の高級ホテル「ザ・ロイヤルガーデン」は中華から和食、イタリアン、ベトナム料理まで、クオリティーの高いレストランがそろうことで有名。その中でも2004年にオープンした「東来順」は香港では珍しい「淮揚料理」が楽しめる店だ。05年には野菜部門で金賞を獲得し、翌06年にはロブスター料理で最優秀金賞に輝くなど、香港料理大賞でたびたび好成績を残している。また、13年版の『ミシュランガイド香港・マカオ』では1つ星を獲得した。

 今年の香港料理大賞の海鮮部門は1つの魚を2つのスタイルで調理することがテーマとされた。東来順のシェフ、チェン氏が最優秀金賞を受賞した作品「左右逢魚」は、香港でおなじみの食材ガルーパをひとつは揚げ物に、もうひとつはいためることで異なる味わいを表現したもの。1288ドルと高価だが、ぜひ試してみたい料理だ。

カニ肉とロブスターを使った一品は2006年
の料理大賞受賞作

こんがりと焼かれた北京ダック

 また、受賞作品以外にも旬の食材を取り入れたメニューなど、魅力的な料理がたくさんある。日ごとに寒さが増す今の季節にぴったりなのは、ラム肉のしゃぶしゃぶ「涮羊肉」。脂肪と赤身のバランスが絶妙という内モンゴル自治区でよく使われる黒頭白羊の生後12〜18カ月の肉を使用。紙のように薄く切られたラム肉はすぐに火が通り、やわらかな歯ごたえだ。秘伝のたれで味わうラム肉は臭みが少なく、ラムが苦手という人にも食べやすい。北京ダックなどの北方料理やあずき、パインアップルのペストリーなどのスイーツもあるので、一度訪れてみては?