香港大学が２０１２年度の卒業生の就業と収入状況に関する調査を発表した。４月３０日付香港各紙によると、医師と歯科医を除いた卒業生の平均月収は１万７０７７ドルで、前年度より３．４％上昇、医師と歯科医を含めた場合は１万９５９８ドルと６．８％も上昇しているという。ただ、中央値は１万～１万５０００ドル程度が最も多く、全体の４割を占めている。また、就業した分野別では一般企業が最も多く５９．１％、ほか、団体職員１９．０％、政府機関・公務員１２．９％、教育機関は９％となっている。一般企業の中でも人気の高いのは金融業界だが、世界的な景気後退の影響で厳しい状態が続いており、求人自体も前年比で３割も減少。その一方で採用に積極的なのは中国本土の企業だが、現在本土で就業している昨年の卒業生は１２人のみ。生活習慣の違いなどから、なじめずに短期で辞めていくことが多いようだ。