一子相伝で作られる咳止め薬
1909年に中医師のـغ太和先生が広州で発売を開始し、1961年に香港に本拠を移したという歴史がある。100年以上も売れ続けているのだから、その効果は推して知るべし。 説明書には「白い痰が出るときは肺が傷ついている、赤い痰が出るときは心が傷ついている、黄色い痰が出るときは脾が傷ついている、青い痰が出るときは肝が傷ついている、黒痰が出るときは腎が傷ついている。昼間に出る咳は体の中が熱い、夜出る咳は肺が冷えている、咳の出始めは気の巡りを損なう、長く続く咳は体を疲れさせる、頑固な咳は終わることがない」という咳に対する考え方が最初にある。そして、この咳のすべてを治す薬を「一子相伝」で作り続けているのが、太和洞であると書かれている。 そして、痰の多い咳、風邪の咳、昼間の咳、夜中の咳、小児百日咳、肺の排毒時間である明け方にでる咳、体の内が傷ついているときに出る咳、止まらない咳、声枯れとともに出る咳、鼻水を伴う咳、頑固な痰、老人性喘息、中年の乾燥咳、妊婦特有の咳を治す。 効能は「痰を切り、咳を止める」「五臓六腑の働きを調整し、食物を消化吸収しエネルギーに変える働きと、血液、唾液、尿などの体液のバランスを保つ働きと血液をつくる働きを健康に保つ」。
説明書に包まれたガラス瓶が6本で1組。中には乾燥剤としての米粒入り。そして、1本の中に漢方薬だけで練った丸薬が60粒入っている。飲み方は、1日3回、大人は10粒、16歳以下は6粒、2歳以下は2粒、たっぷりの水で飲む。家庭の常備薬として超おススメアイテムだ。
筆者・楊さちこ
筆者・楊さちこ1961年大阪生まれ(国籍:日本)南京中医薬大学・中医美容学教授・中医学博士日本と香港・中国のアジアンコスメブームに火をつけた第一人者。大学では「高木祐子奨学金基金」を設立し、中医学の社会的地位の向上に尽力。美に関する商品開発をはじめとするトータルプロデュースを手がけている。その活動の中で、本当に必要なものに気づくために、まずはやめて、シンプルな状態に戻ってみることをわかりやすくまとめた書籍『綺麗なひとは、やめている。』(幻冬舎)を2013年2月14日に発刊。また「自分の健康は自分でつくる」ための『ヘルシーデザインノート』(Life Design Books)を監修し、3月15日に発売。楊さちこ公式サイト?røpeque®—レピーク— http://www.yo-sachiko.com/ |
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