民主党の李柱銘（マーチン・リー）元主席は４月１０日、２０１７年に普通選挙が認められる行政長官選挙について具体的な改革案を示した。１１日付香港各紙によると、李氏は現行の１２００人の選挙委員による候補者の推薦方式を引き続き採用するが、１人１票で推薦票獲得数の上位５位までが立候補できるようにすると提案。過去の事例からみて５位までなら民主派候補者が入り込める余地があるからだ。この案に対し親政府派である民主建港協進連盟の譚耀宗・主席は「香港基本法の枠組みから逸脱しておらず建設的」と評価。だが民主党の劉慧卿・主席が「李氏の案は党を代表するものではない」と述べたほか、民主派議員２７人で構成される真普選連盟は１０日夜に会議を開いた後、同案は受け入れられないと表明した。