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最新号の内容 -20111115 No:2876
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手洗い推奨、公共の場に微量ながらHPV検出

 

 子宮頸がんなど引き起こす一因となるヒトパピローマウイルス(HPV)が、MTRやショッピングセンターのエスカレーターの手すりなど多くの公共の場に存在していることが分かった。14日付『東方日報』によると、香港内科学会が今年10月に香港域内の公共の場62カ所で計100個の環境サンプルを採取した。その結果、調査場所の約11%に当たる7カ所でHPVが見つかった。発見場所とウイルスの型は以下の通り、MTRプリンスエドワード駅のエスカレーターの手すり(35型)。九龍公園遊楽場の滑り台の手すり、旺角のランガムプレイスのエスカレーターの手すり、理工大学と紅ハム駅を結ぶ歩道橋の手すり(3カ所とも検出は微量で型は判明できず)。旺角花園街の公共図書館のドアノブ(8、11、56型)。クリニックが多数入居する佐敦の嘉賓大厦のトイレのタンクのレバー(68型)。銅鑼湾広場1期(コーズウェイプラザ1)5階のエレベーターのボタン(11、16、18型)。しかし専門家は、手の皮膚表面から伝播するウイルスの量は性的な接触に比べるとかなり少ないと指摘。子宮頸がんを引き起こすリスクは低いが、皮膚のイボができる可能性の方が高いと話し、手洗いを推奨している。公共の図書館や公園を管轄する康楽及文化事務署では毎日定期的に施設の消毒を行っているが、衛生署と連絡を密にして専門家の意見を聞き、必要があれば衛生措置の強化をすると説明している。一方、MTRでは公衆の健康を保障するため、運行時間内にスタッフが定期的に消毒を行っているほか、運行を終了した後は毎晩徹底的に清掃を行っていると強調している。